フチグロトゲエダシャクのメスを見つけた。
草に登っては、コロコロと転げ落ちる。
風に煽られて、転げ落ちる。
手に乗せてみると、捕まることができず、上手く歩けない。
脚先が欠損しているようだ。
どうしたものかと考えていたら、ひっくり返った状態で、コーリングを始めてしまった。
しばらくすると、オスが飛んできた。
オスは、次々にメスに飛びつくが、交尾に至らない。
メスがフェロモン嚢を出した状態では、物理的に交尾できないようなのだ。
通常は、オスが背などにタッチすると、メスがフェロモン嚢を格納し交尾を受け入れるようであるが、
背を下にした状態では、メスが反応してない。
そうこうしているうちに、オスは4匹にまで増えて、メスのまわりを飛び回る。
結局、オスに掴まれたメスが転げ落ち、交尾に至った。
撮影:2013年3月上旬 南関東