5月下旬、日当たりのよい裸地。
ハチの巣でもないかと地面を眺めていたとき、視界のすみで異物が動いた。
大きなアリジゴクだ。その大きさで、ツノトンボ系であると認識した。
前方に向かって、歩いていた。
正確な正体が知りたく、捕獲して持ち帰った。
6/02、一度も餌を食べることなく、繭を作り始めた。
プラケースの2面角に球型の繭を作った。上面は落ち葉がついていたが、すぐに取れてしまった。
7/07、18時頃、繭に穴が空いているのに気付いた。
19:02、繭から一気に抜け出した。しかし、蛹殻を引きずっており、翅から後ろが抜けていない。
手間取ってしまったが、蛹殻をピンセットで取り去った。
程よい足場に定位すると、翅を伸ばし始めた。
触角は、尾端あたりまで伸びる。
羽化したのは、ツノトンボ (
Hybris subjacens) のメスであった。
翅の先端部が、わずかに伸びきらず、やや羽化不全となった。
繭期間、35日。
撮影&捕獲:5月下旬 神奈川県横浜市