枯れ草に交尾した フチグロトゲエダシャク (Nyssiodes lefuarius)
メスを察知したフチグロトゲエダシャクのオスを、間近で見ていた。
無風のためか、オスの飛び方はすばやく、上下の移動も激しい。
闇雲に、枝や枯れ草にトントンと跳びつくように飛び回ったあと、ピタリと動きが止まった。
あれっ?と思ったが、やはりメスと交尾してるわけではない。ただ枯れ草にとまっているだけだ。

近づいても逃げ去らず、揺れても逃げない。
 『どうしたのだ??』
ちょっと奥まった場所だったので、とまっている草ごと千切り取ったが、その衝撃にも動じない。
手から滑り、背から地面に落ちても、その枯れ草にしがみついたままである。
f0205982_1055985.jpg

なんにせよ絶好のチャンスなので、逃げる前にと、急いで撮影をした。
4分少々すぎたときに、いきなりスッと力強く羽ばたいて飛んでいった。
それは、まさに交尾終わりに去っていく光景であった。
 『そうか、交尾していたのか!』
メスと間違えて、枯れ草に交尾していたのだ。
動きを止めていたのもそうだし、交尾中は少々の衝撃ぐらいでは動じない。
そもそも、脚だけでは、あれほど強固には枯れ草を保持できないはず。
フェロモンが濃い場所に、それっぽいモノがあったのでメスと認識してしまったのだろう。
f0205982_10553742.jpg

撮影中に、先ほどの茂みから別のオスが飛び出すのが見えた。
メスは、折り重なった枯れ草の下の方にいた。
ちょうど、オスが枯れ葉に止まった場所の20cmほど下方である。

2016年3月上旬 南関東
[PR]
by uranii | 2016-03-06 17:22 | チョウ・蛾
<< アオダイショウ ニッポントゲアナバチ ♂ >>